SGT Rd.04 RACE REPORT

2008年6月20~22日 セパン・インターナショナル・サーキット(マレーシア)

6月22日、2008 AUTOBACS SUPER GT第4戦 「SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA」の決勝レースがセパン・インターナショナル・サーキットで行われました。
GT500クラスはNo.24 WOODONE ADVAN Clarion GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/荒聖治組)が予選4位からの逆転優勝でセパン2連覇。GT300クラスはNo.77 クスコDUNLOPスバルインプレッサ(山野哲也/佐々木孝太組)が、ポールポジションからスタートし今シーズン初優勝を飾りました。
 アークテックモータースポーツNo.110は、スーパーラップへ進出、予選8番手を獲得するものの決勝はリタイア。No.111は、予選16番手からスタートし、19位で完走いたしました。
大会名称 2008 AUTOBACS SUPER GT Round 4
"SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA"
開催日 2008年6月21日(土) 公式予選
2008年6月22日(日) 決勝
会場 セパンインターナショナルサーキット 5.542km
主催 Sepang International Circuit(SIC)
公認 国際自動車連盟(FIA), Automobile Association of Malaysia (AAM)
認定 GTアソシエイション(GTA)
入場者数 決勝25,516人、2日間合計31,016人
参戦台数 車種・メーカー数 : 38台/32エントラント
車両 11メーカー/17車種 : タイヤ 6 メーカー
放送 6月21日23:00~予選(J sports ESPN)(初回)
6月22日15:30~予勝(J sports Plus)
6月22日15:30~予選(モバHO!)
6月22日16:30~LIVE 中継(J sports Plus、モバHO!)
6月29日22:00~ /7月 2日19:00~(再放送)(BS 日テレ)
6月29日/7月 6日/7月13日 17:30~18:00 『激走!GT』
パソコンテレビGyaO によるVOD 配信

スーパーGT前半戦を締めくくる第四戦の舞台は唯一の海外ラウンドとなるマレーシア・セパンサーキット。赤道近くの熱帯雨林気候に属しているマレーシアでのレースは暑さとの戦いでもあります。

6月20日(金)フリー走行1

曇りがちな天候ながら南国特有のじっとりとした暑さになったこの日のセパン・サーキット。午前11時30分からフリー走行1が行なわれました。昨年はレースウイーク直前の路面改修によりタイヤ選択で勝敗が左右されることもありましたが、今年の路面は例年のように白っぽい状態に戻っています。

 No.110は光貞選手、No.111は黒澤選手がコースインしていきますが、やはり走り出しはうまくグリップを発揮せずタイムが伸び悩んでいる様子です。タイヤは今回も数種類が持ち込まれていますが2台とも同じバージョンをチョイスしています。開始から30分、No.110光貞選手は6番手前後のポジションでタイムは2分11秒827。対してNo.111黒澤選手は13秒台のラップでイン・アウトを繰り返します。そしてNo.111の小泉選手は初めてのセパン・サーキットとなるため早めにドライバー交代、コースに慣れてもらいます。やはり日本国内のサーキットとは路面μが異なるせいのか苦戦している様子です。

 開始から1時間、空力パーツをいくつか変更したNo.110光貞選手は、2セット目のNewタイヤでGT300クラスの4番手タイムとなる2分10秒台のラップを見せてくれます。その後、池田選手に交代し8ラップ程周回、午前のセッションを終了します。今シーズン開幕戦から安定した速さを見せるNo.77クスコDUNLOPスバルインプレッサがトップタイムをマークし2分9秒329。2番手は、No.4 EBBRO UEMATSU 320Rが同じく9秒台で続きます。アークテックモータースポーツNo.110は光貞選手のマークした2分10秒374がベストタイムで5番手。No.111は2分13秒297で17番手となりました。

6月20日(金)フリー走行2

現地の気温も考慮して夕方16時15分からフリー走行2回目が行われました。No.110は光貞選手、No.111は黒澤選手がいずれも午前に使用したUsedタイヤでコースインします。前戦の富士でタイヤにトラブルが発生したこともあり、ロングディスタンス走行をしてタイヤライフの確認も行います。No.111はインターバルの間にギアレシオを変更。チェック走行を済ませると2セット目のNewタイヤでセットアップを進め、2分11秒台までタイムを縮めます。午前に比べ各車がタイムを伸ばしてきたものの、昨年金曜日の同セッションタイムには及びません。午前中2番手だったNo.4 EBBRO UEMATSU 320Rがトップタイム。デビュー2戦目となるNo.19ウェッズスポーツIS350が2番手に続く結果となりました。

フリー走行総合結果

GT300
1 No.4 EBBRO UEMATSU 320R 2分8秒638
2 No.19 ウェッズスポーツIS350 2分8秒797
3 No.77 クスコDUNLOPスバルインプレッサ 2分8秒874
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15 No.110 KUMHO BOXSTER-GT 2分10秒368
17 No.111 ARKTECH BOXSTER-GT 2分11秒317

6月21日(土)公式予選1回目

現地時間の午前11時にスタートした予選1回目。スケジュールはいつも通り、GT300クラスの20分間の専有走行からスタートします。No.110は光貞選手、No.111は黒澤選手がアタッカーを務めます。黒澤選手は開始早々のコースイン、光貞選手はピットで待機しタイミングをうかがいます。まだコース上に十分なラバーがのっていないせいか、殆どのライバル達がコースインしていません。そして開始から約10分、No.110コースイン。この時点でタイミングモニターのトップは2分8秒637でNo.19ウェッズスポーツIS350。No.111は2番手となる2分9秒494をマークしピットへ、小泉選手にドライバー交代。No.110光貞選手は3ラップ目で2分9秒040をマークし池田選手へ交代します。

専有走行の残りが5分余りとなった時点でトップはNo.77クスコDUNLOPスバルインプレッサで昨年のレコードタイムに匹敵する6秒台。それに続くのはNo.81ダイシンADVAN Z。No.11 JIMCENTER DIXCEL ADVAN F430と続きます。No.110は、15番手、No.111は11番手のポジション。この専有走行時間帯に池田選手、小泉選手共に予想基準タイムをクリアしたところでGT500クラスがコースインしセッション終了。しかしいつもと様子が異なっているのが後半の混走時間にラストアタックを狙っているアークテックの2台、スーパーラップ進出を賭け、2セット目のNewタイヤを履いてピットに待機します。

GT500クラスはNo.1 ARTA NSX、No.18 TAKATA童夢NSXとNSXの2台が好調となっています。そして混走セッション開始。No.110光貞選手は残り5分で2分8秒466をマークし6番手へ。No.111黒澤選手も若干ながらタイムを縮め、ポジションを一つ上げ、16番手で予選1回目を終了しました。

6月21日(土)公式予選2回目

午前中こそ晴天に恵まれていたセパン・サーキットでしたが、お昼過ぎから雨が降り路面を濡らします。ラバーがのっていない金曜日の走り始めの路面状態でタイムが良かったアークテックの2台は恵みの雨と感じている様子です。しかし雨は少量にとどまり完全にラバーが流れてしまうようなスコールにはなりませんでした。予選2回目は16時から開始となります。No.111はガソリンを80L積んで決勝セットの確認、No.110はスーパーラップ用のセッティングを確認する程度でこのセッションを終えました。トップは変わらずNo.77クスコDUNLOPスバルインプレッサ、No.4 EBRO UEMATSU 320R、No.81ダイシンADVAN Z と続きます。No.111はガソリンを多く積んでいるとはいえライバル達から大きく遅れる14秒台のコンスタントラップでした。

6月21日(土)スーパーラップ

予選2回目終了後に始まるスーパーラップ。サーキットはどんよりとした雲に覆われ、いつ雨が降り出してもおかしくないような空模様でしたが雨が落ちてくることはありませんでした。路面温度はセパンとしては若干低目の40度前後で、16時35分からスーパーラップが開始。1番手スタートのNo.31 DOUBLEHEAD avex apr MR-S、3番手アタッカーのNo.7 ORC雨宮SGC-7はいずれも予選1回目のタイムを上回ることができません。逆に予選1回目のタイムを上回り大きくポジションを上げたのが2番手アタッカーのNo.2 I.M JIHAN CO.LTD・APPLE・Shidenで2分8秒465。5番手スタートとなるNo.110は光貞選手がアタックを務めます。しかし2セット目のNewタイヤを予選1回目で投入していることから苦しい展開、ミス無くスーパーラップをまとめるも2分9秒060でフィニッシュ。

No.2 Shiden、結局No.4 EBROにも上位のポジションを明け渡すことになってしまいます。そして6番手アタッカーのNo.43 ARTA Garaiya。続くNo.19ウェッズスポーツIS350が途中姿勢を乱しながらも、ガライヤのタイムを上回ります。続くNo.11 JIMCENTER DIXCEL ADVAN F430はウェッズスポーツIS350のタイムに及ばず4番手。No.81ダイシンADVAN Zも順位を落としてしまいます。最終アタッカー、No.77クスコDUNLOPスバルインプレッサは、佐々木選手のドライブで中間計測点で早くもコンマ5秒の差をつけ、フィニッシュラインでなんと約1秒の差をつけて見事ポールポジションを獲得しました。

GT300
1 No.77 クスコDUNLOPスバルインプレッサ 2分7秒153
☆スーパーラップ
2 No.19 ウェッズスポーツIS350 2分8秒227
☆スーパーラップ
3 No.43 ARTA Garaiya 2分8秒251
☆スーパーラップ
8 No.110 KUMHO BOXSTER-GT 2分9秒060
☆スーパーラップ
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16 No.111 ARKTECH BOXSTER-GT 2分9秒388

6月22日(日)決勝日フリー走行

昨日に比べやや涼しい気候となった決勝日朝のセパン・サーキット。10時45分からスタートしたフリー走行では、各車決勝レースに向けたセットアップを進めるべく積極的に周回を重ねていきます。No.110は決勝でスタートドライバーを務める池田選手、No.111は黒澤選手がコースインしダンパーの減衰調整など細かなセットを確認しました。特に大きなスピンやコースオフなども無く、セッションは順調に推移。GT300クラスはNo.77クスコDUNLOPスバルインプレッサが相変わらずの速さで2番手にコンマ4秒の差をつけトップタイム。

2番手にはNo.7 ORC雨宮SGC-7、3番手には予選12番手だったNo.46 MOLAレオパレス Zが入っています。そしてGT500クラスは予選2番手のNo.1 ARTA NSXが2番手にコンマ4秒の差をつけトップタイム。2番手にNo.18 TAKATA童夢NSX、3番手にNo.100 RAYBRIG NSXがつけ、さらに4番手にNo.17 REAL NSXがつけ、NSXがトップ4を独占しました。

6月22日(日)決勝

決勝レースは、1周5.542kmのグランプリコースを54周する300kmのレースディスタンス。気温30度、路面温度41度というマレーシアの気候としては比較的に穏やかなコンディションのなかで15時5分からスタート進行が始まりました。アークテックのスタートドライバーはNo.110が池田選手、No.111が小泉選手というオーダーとなります。フォーメーション開始は16時から、ゆっくりとしたペースで隊列を整えグリーンランプ点灯とともにGT500クラスから決勝レースがスタート。上位陣に大きな混乱はなく1コーナーに進入するが中段グループで接触がありNo.32 EPSON NSXがスピンします。

GT300クラスは、No.77クスコDUNLOPスバルインプレッサが好スタートを切るが、オープニングラップの2コーナーで、予選2番手スタートのNo.19 ウェッズスポーツIS350に、3番手No.11 JIMCENTER ADVAN F430が追突。このアクシデントにNo.81ダイシンADVAN Zも巻き込まれてしまいます。結局No.19のIS350はリアサスペンションを壊してしまいその場でリタイヤとなります。No.110池田選手は、この混乱に巻き込まれることはありませんでしたが、序盤からなかなかペースが上がりません。そして5周目にスピンを喫してしまい順位を落としてしまいます。さらに8周目で突然のエンジンブロー、コースサイドにマシンを止める結果となってしまいました。

No.111小泉選手は4周目あたりから12秒台のペースで周回を重ねていきますが、8周目、13周目、19周目に相次いでスピンを喫し最下位まで順位を落としてしまいます。そして20周を終え、黒澤選手にドライバー交代し後半スティントへ。しかし小泉選手がスピンした後のコース復帰時に危ない場面があったのか20秒のペナルティストップを課せられてしまいます。その後は安定したラップを重ねゴールまでマシンを導きます。  レースはオープニングラップから十分なマージンを築いたNo.77 クスコDUNLOPスバルインプレッサが快調なペースでラップを重ね、15周を過ぎるころには2番手に10秒以上のマージンを築きます。ピットルーティンで一度はトップを譲るものの全車がルーティンを済ませた後には再びトップに復帰し、そのままチェッカーとなりました。

GT500
1 No.24 WOODONE ADVAN Clarion GT-R
2 No.22 MOTUL AUTECH GT-R
3 No.18 TAKATA 童夢 NSX
GT300
1 No.77 クスコDUNLOPスバルインプレッサ
2 No.46 MOLAレオパレス Z
3 No.7 ORC雨宮SGC-7
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KUMHO BOXSTER-GT  リタイヤ
ARKTECH BOXSTER-GT 19位完走