SGT Rd.05 RACE REPORT

2008年7月25~27日 スポーツランド菅生(宮城県)

7月27日、2008 AUTOBACS SUPER GT第5戦 「SUGO GT 300km RACE」 の決勝レースがスポーツランド菅生(宮城県)で行われました。GT500クラスはNo.18 TAKATA 童夢 NSX (道上 龍/小暮 卓史組)がポールポジションからスタートし優勝。GT300クラスはNO.43 ARTA Galaiya (新田 守男/高木 真一組)が、予選2番手からスタートし優勝しました。
アークテックモータースポーツNo.110は、予選1回目のクラッシュにより決勝レースをキャンセル。 No.111は予選18番手からスタートし、16位でゴール、完走ポイントを獲得することができました。
入場者数 予選16,200人 : 決勝34,800人 : 2 日間合計51,000 人
参戦台数 39台/33エントラント : 車両 11メーカー/17車種 : タイヤ 6 メーカー
放送 7月26日 23:00~予選(J sports ESPN)(初回)
7月27日 13:00~予勝(J sports Plus)
7月27日 13:00~予選(モバHO!)
7月27日 13:30~LIVE 中継(J sports Plus、モバHO!)
8月 3日 22:00~ /8月 8日19:00~(再放送)(BS 日テレ)
8月 3日/8月10日/8月17日 17:30~18:00
『激走!GT』(テレビ東京系列6局ネット)
パソコンテレビGyaO によるVOD 配信

灼熱のセパン戦から約1ヶ月、スーパーGTは再び国内に戻り、早くも折り返しレースとなる第5戦を迎えました。舞台は宮城県にあるスポーツランド菅生。例年、梅雨時ということもあってレースの行方が天候に左右されることもしばしば、またコース幅の狭い菅生では白熱した接近バトルがいたるところで見られ、クラッシュの多いサーキットでもあります。  マレーシアから海上輸送で運ばれ工場に戻ってから菅生まで約2週間、今回は通常のメンテナンスが中心となり、クルマの改良やアップデートパーツの開発はお休みです。

 セパン決勝レースでエンジンブローとなった110号車は、フレッシュエンジンではなくスペアエンジンに積み替えて菅生に挑みます。そして111号車は110号車で良好な結果が得られたフロント下面の空力パーツなどを追加しました。見た目に変更はありませんが、確実に戦闘力がアップしているはずです。

7月25日(金)練習走行セッション1

この日前日から降り出した雨で路面はウエットコンディションとなりました。雨量は一定ではなく霧雨状態のときもあれば強く降ったり止んだりというタイヤ選択も非常に難しいコンディションです。

 セッション開始は9時45分から、110号車は光貞選手が浅溝タイヤ、111号車黒沢選手が深溝タイヤを装着しています。週末の天気も雨が予想されることからコースオープンとともに各車が一斉にコースインしていきます。110号車は路面コンディションを確認しエンジンチェックのためピットイン。ロガーデータを吸い上げ状態確認。そして足廻りのセットを変更し深溝タイヤで再度コースイン、セットアップ開始です。

111号車は追加された空力パーツの確認をしますが、フロントタイヤがなかなか温まらずアンダーステア傾向で前後バランスがうまくありません。開始から約40分経過した時点で、このセッション1回目の赤旗中断となります。この中断は約10分かかり10時18分に再開。その頃には雨は小康状態となり、111号車黒澤選手も途中から浅溝タイヤに交換、周回を重ねるごとに徐々にタイムを縮めていきます。そして19ラップをこなしベストタイムは1分40秒828、小泉選手へと交代します。その後、路面コンディションはどんどん回復していき、終盤レコードラインに殆ど水が残っていない状態までになり各車タイムも上がっていきます。

小泉選手は13ラップを周回し、自己ベストとなる1分38秒733をマークしこのセッションを終了します。110号車はエンジンにバラつきが見られストレートスピードも伸びてきません。光貞選手は残り15分となったところでセットアップを諦めピットに戻ってきます。GT300クラスは、序盤No.43 ARTA Garaiyaが好タイムをマークしていましたが、最終的にそれを上回り、トップタイムをマークしたのはNo.33 HANKOOK PORSCHEで1分34秒261。2番手にはNo.31 DOUBLEHEAD avex apr MR-S、3番手はNo.52 GREENTEC KUMHO IS350となりました。

7月25日(金)練習走行日セッション2

午前のセッションが終わった頃は雨も止んでいましたが、昼過ぎから再び雨がポツポツと降り始め、セッション2が始まる頃から雨は本格的になり、だんだんと路面が濡れていくコンディションとなりました。110号車エンジン不調の原因はセンサー不良によるものと判明、エンジン交換のため午後の走行をキャンセルすることにしました。

111号車は黒澤選手がセットアップを進めていきます。計測5ラップ毎にピットに戻り調整を重ね、セットも決まってきたようです。そして開始から約50分が経過したところで浅溝のNEWタイヤを投入、アタックを試みますがタイミング悪く雨脚が強くなりタイムは縮まりませんでした。セッション中盤以降、小泉選手に交代しますが明日以降も雨の予報が出ていること、ウエットタイヤの本数も限られていることからセットアップの確認程度に留めます。結局、このセッションは、黒澤選手が15ラップ目にマークした1分37秒918がベストタイムとなり15番手、午前のセッション1よりポジションを上げることができました。

GT300クラスは、序盤からタイムを出してきたNo.33 HANKOOK PORSCHEが終始トップを守り、セッション1に続きトップタイムをマーク。2番手には午前中の順位から大きくジャンプアップしたNo.11 JIMCENTER DIXCEL ADVAN F430、3番手はNo.77クスコDUNLOPスバルインプレッサとなりました。

7月26日(土)公式予選1回目

予選1回目は午前11時から。気温23度、路面温度27度、天候は曇りだが朝まで降っていた雨がコースに残っており、ウエット宣言が出されるものの、全車がスリックタイヤを装着しています。開始から20分はGT300クラスの専有走行。昨晩にエンジンを換装した110号車は光貞選手、111号車黒沢選手が予選アタッカーでコースイン。序盤トップに立ったのはNo.19ウェッズスポーツIS350。次いでNo.43 ARTA Garaiya、No.2プリヴェKENZOアセット・紫電と続く展開になります。そして開始から10分、モニターにショッキングな映像が飛び込んできます。

110号車がコースサイドにストップしており、かなりのダメージを負っている様子です。その他にもコースアウトが続出したため、開始16分に赤旗が提示されセッションは中断となります。黒沢選手は4ラップ目に1分26秒392をマークし、合計6ラップで小泉選手と交代します。その後11時26分にセッション再開となります。そして上位陣のポジションに大きな変更はなく専有走行時間が終了。GT500クラスの専有時間走行を挟み、混走時間では再び黒沢選手がアタックし僅かにタイムを縮めます。そして残り7分、3度目の赤旗が提示されたところで小泉選手に交代、残りの7分間走行を続けるがタイムアップならず、混走時間で黒沢選手がマークした1分26秒235がベストとなり18番手のポジションとなりました。

 予選1回目終了後、トラックで運ばれてきた110号車は見るも無残な姿となっていました。そしてこの事故原因となったNo.81ダイシンADVAN Zは、110号車をコースアウトさせたとして予選タイムを削除、最後尾グリッドとするペナルティが科されました。このペナルティは2008 SUPER GT Sporting Regulations 第28条14.b(他の競技車両のコースアウトを強いるもの)違反によるものです。

=== 光貞選手コメント ===
馬の背のブレーキングで前方に遅いマシンがいたため、危険と判断し僕はアタックを止めた。そこへZが追突。青木選手は僕がアタックしていると思っていたらしいんだけど、僕はアタックを止めたんだから、そんなに急に間隔が迫るわけない。すごく危険と判断したので、抗議を出しました。

7月26日(土)公式予選2回目

予選2回目は14時30分開始。110号車のダメージはリアのサブフレームまで達し、短時間での修復は困難と判断したため午後の走行をキャンセルしました。111号車は黒沢選手がフルタンクで決勝のセットを確認。1分27秒758のベストタイムで予選2回目を終えました。

スーパーGT 第5戦 公式予選正式結果

GT300
1 No.19 ウェッズスポーツIS350 1分23秒938
☆スーパーラップ
2 No.43 ARTA Garaiya 1分23秒985
☆スーパーラップ
3 No.11 JIMCENTER DIXCEL ADVAN F430 1分24秒252
☆スーパーラップ
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18 No.111 ARKTECH BOXSTER-GT 1分26秒235

26日の全セッション終了後、110号車は監督の判断から正式にリタイヤすることを決定しました。

7月27日(日)決勝

スタート進行が始まる直前までコースを覆った霧のため視界は100m位しかありません。しかし心配された雨も止み路面はスリックタイヤで行けるコンディションとなります。前座レースでのクラッシュによるガードレール補修のためディレイとなりながらもほぼオンタイムでスケジュールが進んでいきます。111号車のスタートドライバーは黒沢選手です。そして決勝レースがスタート。迎えたオープニングラップ、GT500クラスの2台が2コーナーで接触するが大きな混乱もなくGT300クラスもスタート。

ポールスタートのNo.19ウェッズスポーツIS350はオープニングラップでNo.43 ARTA Garaiyaにかわされるがその後ペースが上がらずウェッズスポーツIS350が再びトップに浮上。背後には、No.2プリヴェKENZOアセット・紫電、No.11 JIMCENTER DIXCEL ADVAN F430が後方につけるという展開です。スタートから約30分が経過しトップグループの順位に変動は無く1分26~27秒台のペース。111号車黒澤選手は16番手のポジションで、1分27~28秒台の安定したラップを刻んでいきます。その後黒澤選手は29周目に15番手、32周目には14番手までポジションを上げますが、その頃からタイヤがきつくなりペースが徐々に落ちてきます。それでも順位はキープしながら予定どおり40ラップを消化しルーティーンのためピットイン、小泉選手に交代します。タイヤ4本交換と給油を行いメカニックはミス無くコースへ復帰させます。

ポジションは16番手となります。ライバルのルーティーンが落ち着いた頃には15番手まで追い上げるが、その後ピット作業で大きくタイムロスしたNO.19ウェッズスポーツIS350、No.77クスコDUNLOPスバルインプレッサにかわされ17番手まで後退してしまいます。結局、NO.5プロμ マッハ号 320Rのリタイヤもあり、16番手で無事にチェッカーを受けることができました。GT300クラストップはNo.43 ARTA Garaiyaとなり今季2勝目。2位はNo.81 ダイシンADVAN Z。ダイシンZは予選のペナルティにより最後尾からの追い上げで表彰台を獲得。3番手はNo.2プリヴェKENZOアセット・紫電でしたが、レース終盤でNo.11 JIMCENTER DIXCEL ADVAN F430と接触したことにより、競技結果に35秒のペナルティが加算されたためNo.31 DOUBLEHEAD avex apr MR-Sが3位となりました。

GT500
1 No.18 TAKATA 童夢 NSX
2 No.35 宝山 KRAFT SC430
3 No.38 ZENT CERUMO SC430
GT300
1 No.43 ARTA Garaiya
2 No.81 ダイシンADVAN Z
3 No.31 DOUBLEHEAD avex apr MR-S
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16 ARKTECH BOXSTER-GT