SGT Rd.08 RACE REPORT

2008年10月17~19日 オートポリス(大分県)

2008 AUTOBACS SUPER GT第8戦「SUPER GT in KYUSHU 300km」の決勝レースが10月19日、オートポリス(大分県)で行われました。GT500クラスは、No.23 XANAVI NISMO GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)がポールポジションからスタートし優勝。GT300クラスは、No.81 ダイシンADVAN Z(青木孝行/藤井誠暢組)が、予選2位からスタートし今シーズン初優勝を飾りました。  アークテックモータースポーツ110号車は、予選12番手からスタートし、トップから1周遅れの13位で完走、2ポイントを獲得。111号車は、予選20番手からスタートし、クラッチトラブルによりリタイヤとなりました。
入場者数 予選14,000人 : 決勝39,000人
参戦台数 42台/36エントラント
車種・メーカー 車両 12メーカー/18車種 : タイヤ 6 メーカー
放送 10月18日23:00~予選(J sports ESPN)(初回)
10月19日13:00~予勝(J sports Plus)
10月19日13:00~予選(モバHO!)
10月19日13:30~LIVE 中継(J sports Plus、モバHO!)
10月26日22:00~ /10月29日19:00~(再放送)(BS 日テレ)
10月26日/11月 2日/11月 9日
17:30~18:00 『激走!GT』 (テレビ東京系列6局ネット)
10月30日 26:40~27:10 『激走!GT』 (OBS大分放送)
パソコンテレビGyaO によるVOD 配信

エンジンブローやクラッシュなどと良いところがなかった第五戦菅生から茂木合同テストを経て約2週間、第六戦鈴鹿1000kmレースを迎えます。110号車のダメージは外装関係からシャーシにまでおよび、参戦が難しい状況となっていました。
これまでのシーズン前半、予選での速さを見せられつつあったもののファイナルでの結果を残せていないこともありチームは、後半の3戦を見据えた戦略を考えました。111号車は、レギュラードライバーに加え、第3ドライバーとしてポール・イップ選手が香港から来日し鈴鹿に挑みます。イップ選手はイギリスF3やカレラカップアジアの経験がありますが日本のレースは始めてとなります。

10月17日(金) 練習走行1回目

気温16度、路面温度18度と快晴ながらやや涼しいコンディションとなったこの日のオートポリス。午前9時30分に練習走行の1回目がスタートしました。111号車は黒澤選手がNEWタイヤを履いて早々にコースインしていきます。110号車は光貞選手がマシンに乗り込みますが、路面状況を察知してからかすぐにはコースインしません。その間、黒澤選手は順調に周回を重ね1分53秒825をマークしタイミングボードの上位に名を連ねます。光貞選手もライバル各車が数周を終えたところでゆっくりコースイン。

いつものようにマシンの状態、路面状況を確認しつつ計測1周でピットに戻ってきます。途中1度赤旗が提示されたものの、セッションは順調に推移します。そして気温&路面温度も徐々に上がって、路面の状況もセッション開始直後に比べれば良くなっているはずです。しかし、昨年のレコードタイムには遠く及ばず4秒落ちの1分52秒台がGT300クラスのトップタイムとなります。110号車も1分52秒950で4番手のタイムをマークします。111号車はセッション終盤でドライブシャフトが折れてピットイン。黒澤選手が開始直後にマークした1分53秒825がベストタイムで13番手となりました。

10月17日(金) 練習走行2回目

午前中に続き快晴に恵まれたオートポリス。路面温度が38度にまで達し、日向は汗ばむほどの陽気になりました。110号車は、光貞選手が午前中に引き続きマシンのセットアップとタイヤテストなどを行なっています。15時13分、赤旗が提示されコースサイドに停止した車両回収が行われた後、そのままGT300クラスの専有走行がスタート。110号車は、1分52秒946で3番手につけます。

トップは、No.11 JIMCENTER DIXCEL ADVAN F430で1分52秒106。2番手にはNo.26ユンケルパワー タイサン ポルシェが1分52秒816で続きます。路面温度が想定以上に上がった事が原因なのか、各車午前のタイムを上回ることなくセッションが終了。111号車はトラブル修復に時間がかかり午後の走行をキャンセルすることになってしまいました。

10月18日(土) 公式予選1回目

昨日に続き快晴で穏やかな陽気となったこの日のオートポリス。スーパーGT第8戦は予選日を迎え、10時20分からGT300クラスの専有走行が始まります。決勝グリッドを占う大事な予選のセッション1回目です。いつもどおり110号車は光貞選手、111号車は黒澤選手がアタッカーを勤めます。光貞選手は真っ先にコースインし序盤から積極的に周回を重ねます。ウォームアップを終え、計測2周目に1分52秒900で5番手、黒澤選手も計測2周目で1分53秒810をマークし9番手に名を連ねます。

開始から10分が経過しトップに立ったのは、ランキング2位のNo.43 ARTA Garaiya。前戦のもてぎで優勝を飾ったNo.19ウェッズスポーツIS350。以下No.81ダイシンADVAN Z、No.11 JIMCENTER DIXCEL ADVAN F430、No.2プリヴェKENZOアセット・紫電と続きます。110号車、111号車ともに計測2周目以降タイムアップならず徐々に順位を下げていきます。専有走行の残り7分、111号車はタイヤを前後入れ替えて再アタックを試みます。

残り5分を切ったところで再び上位陣がアタックを行いNo.11 JIMCENTER DIXCEL ADVAN F430がトップに食い込んできます。そして、2番手にNo.2プリヴェKENZOアセット・紫電、3番手にNo81ダイシンADVAN Zというトップ3で専有時間帯が終了。110号車は11番手に後退。111号車も最後までアタックを続けましたがクリアラップがとれずタイム更新とはなりませんでした。続くGT500クラスの専有時間帯は、序盤ほとんどのマシンがピットで待機し動きがありません。

不気味なほど静まり返った場内、そして残り8分を切ったあたりで各車が一斉にコースイン。ワンアタックに集中します。しかし第1ヘアピンの手前でNo.39 DENSO DUNLOP SARD SC430がスポンジバリアに乗り上げる大クラッシュが起き赤旗が提示されセッションは中断となってしまいます。クラッシュ車両の回収後、500クラスの専有時間があり混走セッションへ、110号車は池田選手、111号車は小泉選手が乗り込み周回、基準タイムをクリアしたところで110号車は2セット目のNewタイヤを投入、光貞選手がラストアタックに向かいますが、1分53秒台でタイムアップならず、予選1回目が終了となりました。

10月18日(土) 公式予選2回目

午後の予選2回目は14時にスタート。予選1回目で基準タイムをクリアした2台はともに決勝レースに備えたセットアップとタイヤの皮むきなどを行いました。そして注目のスーパーラップは、終盤のアタッカーたちが相次いでベストタイムを更新、最後にアタックしたNo.11 JIMCENTER DIXCEL ADVAN F430の田中選手が素晴らしい走りをみせ、全セクターでベストタイムを更新、今季初ポールを獲得しました。

10月18日(土) 公式予選正式結果

GT500
1 No.23 XANAVI NISMO GT-R (本山哲/ブノワトレルイエ組) 1分40秒476
☆スーパーラップ
2 No.1 ARTA NSX (R.ファーマン/伊沢拓也組) 1分40秒943
☆スーパーラップ
3 No.32 EPSON NSX (R.デュバル/平中克幸組) 1分41秒201
☆スーパーラップ
GT300
1 No.11 JIMCENTER DIXCEL ADVAN F430 (田中哲也/植田正幸組) 1分50秒939
☆スーパーラップ
2 No.81 ダイシンADVAN Z (青木孝行/藤井誠暢組) 1分51秒241
☆スーパーラップ
3 No.2 プリヴェKENZOアセット紫電 (高橋一穂/加藤寛規組) 1分51秒438
☆スーパーラップ
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12 No.110 KUMHO BOXSTER-GT 1分52秒900
20 No.111 ARKTECH BOXSTER-GT 1分53秒810

10月19日(日)フリー走行

決勝日の朝を迎え、この日も快晴となったオートポリス。既にたくさんのファンが詰め掛けており、早くもスタンドは賑わいを見せています。チームはサーキット入りしてからピット作業のシミュレーションを行いました。そして午前9時からは30分間のフリー走行が行なわれ、決勝に向けて各部のチェックとタイヤライフの確認などを行いました。このセッションでは特に大きなトラブルやアクシデントもなく、順調に推移。GT300クラスは、No.19ウェッズスポーツIS350がトップタイムをマーク。No.62 WILLCOM ADVAN VEMAC 408Rが2番手となりました。アークテックの2台は20番手、21番手とタイム的には今一歩となりましたが決勝レースに期待しましょう。

10月19日(日)決勝

13時5分スタート進行が開始。決勝を迎えた午後のオートポリスも引き続き快晴となりました。グリッド上は路面温度38度と上昇し、タイヤライフが心配です。スタートドライバーは110号車が光貞選手、111号車が黒澤選手といういつものオーダーとなります。

14時ちょうどフォーメーションラップがスタートしました。気温が高めのせいか、早めのフォーメーションラップとなります。迎えたオープニングラップ、両クラス共に大きな混乱もなく順調なスタートでポールポジションのNo.11 JIMCENTER DIXCEL ADVAN F430が快調に飛ばしていきます。そしてNo.81ダイシンADVAN Zがその後方をピタリとマーク。やや間隔が開きNo.2プリヴェKENZOアセット・紫電が続きます。110号車はオープニングラップで順位を落とし、14番手前後で戻ってきます。逆に111号車はスタートでポジションアップし17番手前後の滑り出しとなります。

110号車光貞選手はトップグループと遜色ない1分56~57秒台の安定したペースで周回を重ねていきますが、中段グループが混戦となっているせいかなかなか順位が上がっていきません。その後方、111号車黒澤選手はラップタイムこそバラつきが見られるもののポジションをキープしながら周回を重ねていきます。GT500クラスでは、2ストップ作戦なのか18周を終えたところで早くもピットインするチームが現れます。そして迎えた24周目、110号車がピットイン、タイヤ交換と給油を行いますが、左リアタイヤのホイールナットが緩まず、交換に時間がかかってしまいます。それでも後半を担当した池田選手は、アウトラップからロスを挽回する果敢な走りを見せてくれます。

111号車は、レースも後半となった33周目でピットイン。小泉選手に交代します。しかしその際のピットワークでまたしてもミスを犯してしまいます。フロントタイヤの交換が済んでいないのにジャッキダウンしてしまい、ここでも大きくロスしてしまいます。その後、小泉選手はコースに復帰し周回を重ねていきますが40周目に差しかかったところで突然クラッチペダルが戻らなくなりスピン、コース上にストップしてしまいます。エンジンはかかるものの、クラッチが切れないためギアが入らず結局オフィシャルにコース外へ出され、ここでマシンを降りることになってしまいました。

レースは終盤、No.81ダイシンADVAN Zがトップ、2番手にNo.26ユンケルパワー タイサン ポルシェ、3番手No.62 WILLCOM ADVAN VEMAC 408R、4番手No.43 ARTA Garaiya、5番手No.2プリヴェKENZOアセット・紫電というオーダーになります。しかし、26号車、62号車はいずれもGT500クラスのマシンに接触されスピン、大きく順位を落とします。コースには復帰するものの26号車は残り2周でNo19ウエッズスポーツIS350に追突されリタイヤとなってしまいます。これでNo.81ダイシンADVAN Z、No.43 ARTA Garaiya、No.2プリヴェKENZOアセット・紫電というトップ3となり、そのままの順位でチェッカーとなりました。110号車池田選手は最後まで57~58秒台の安定したペースを維持し走り切りましたが、コース幅が狭く抜きどころが少ないコースレイアウトに加え、上り坂となる後半のセクター3のタイムがライバルに比べて劣っていたことなどが原因でポジションアップならず13位でゴールとなりました。

スーパーGT 第8戦正式結果

GT500
1 No.23 XANAVI NISMO GT-R(本山哲/ブノワトレルイエ組)
2 No.32 EPSON NSX(R.デュバル/平中克幸組)
3 No.1 ARTA NSX(R.ファーマン/伊沢拓也組)
GT300
1 No.81 ダイシンADVAN Z(青木孝行/藤井誠暢組)
2 No.43 ARTA Garaiya (新田守男/高木真一組)
3 No.2 プリヴェKENZOアセット紫電(高橋一穂/加藤寛規組)
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No.110 KUMHO BOXSTER-GT(13位)
No.111 ARKTECH BOXSTER-GT(リタイヤ)