SGT Rd.09 RACE REPORT

2008年11月7~9日 富士スピードウェイ(静岡県)

2008 AUTOBACS SUPER GT第9戦「FUJI GT 300km RACE」の決勝レースが11月9日、富士スピードウェイ(静岡県)で行われました。GT500クラスはNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(松田次生/セバスチャン・フィリップ組)が優勝し今季2勝目を挙げました。GT300クラスはNo.26 ユンケルパワータイサンポルシェ(谷口信輝/ドミニク・ファーンバッハー組)が予選2位から今季初優勝を果たしました。アークテックモータースポーツ110号車は予選18番手からスタートし、トップから4周遅れの20番手でゴール。完走扱いで1ポイントを獲得しました。
大会名称 2008 AUTOBACS SUPER GT Round9
『FUJI GT 300km RACE』
開催日 2008年11月8日(土) 公式予選
2008年11月9日(日) 決勝
会場 富士スピードウェイ 4.563km 静岡県駿東郡小山町中日向694
主催 富士スピードウェイ株式会社
富士モータースポーツクラブ(FMC)
公認 国際自動車連盟(FIA), 社団法人日本自動車連盟(JAF)
認定 株式会社GTアソシエイション
マーチカップ・アソシエイション(M.C.A.)
ホンダワンメイクレースアソシエーション(H.O.A)
後 援 静岡県小山町/静岡県観光協会/テレビ静岡/K-MIX
同日開催日 ホンダエキサイティングカップワンメイクレース2008
NISSAN MARCH Champion Cup
2008文部科学大臣杯 HDXシリーズ弟6戦
入場者数 予選26,500 人 : 決勝47,100 人 : 2 日間合計73,600 人
参戦台数 43台/37エントラント : 車両 13メーカー/20車種 : タイヤ 6 メーカー
放送 11月 8日14:00~予選(J sports ESPN)(スーパーラップLIVE中継)
11月 8日23:00~予選(J sports ESPN)(予選録画中継)
11月 9日12:30~予勝(J sports Plus)
11月 9日12:30~予選(モバHO!)
11月 9日13:30~LIVE 中継(J sports Plus、モバHO!)
11月16日22:00~ /11月19日19:00~(再放送)(BS 日テレ)
11月16日/11月23日/11月30日 17:30~18:00 『激走!GT』
(テレビ東京系列6局ネット)
パソコンテレビGyaO によるVOD 配信

スーパーGTもいよいよ最終戦の富士ラウンドを迎えます。昨年に比べマシンの改良も進み、タイヤ開発の面においても進化していることは間違いありませんが、今シーズンはここまで110号車が入賞2回、111号車が入賞1回と歯車がかみ合わず大変厳しい結果となっていました。そこで最終戦はエースである110号車1台のエントリーとし、持てる力を集中することにしました。

11月7日(金) 練習走行1回目

最終戦を迎えたスーパーGT第9戦の舞台、富士スピードウェイは、気温は17度、路面温度21度、朝方まで降っていた雨は上がったものの路面はウエットコンディションとなります。予定どおり9時15分から練習走行1回目のセッションが始まります。110号車は深溝のレインタイヤを装着し光貞選手がマシンに乗り込みます。ライバル各車もレインタイヤを装着してコースインとなりました。1時間30分のセッションはウエット路面から少しずつ乾いていくコンディション下で行なわれ、光貞選手も5周目にピットインしタイヤを浅溝に交換します。

序盤は、このような路面状況を得意とするAWDのNo.77クスコDUNLOPスバルインプレッサがトップタイムをマークします。開始から40分が経過しセッションも後半に差し掛かる頃には急速に青空が広がり始めタイムも一気に上がり始めます。この時点でトップはNo.77クスコDUNLOPスバルインプレッサ、No.33 HANKOOK PORSCHEが続き、No.26ユンケルパワー タイサンポルシェが3番手、110号車は10番手となります。

開始から1時間、10時15分にドライバーは光貞選手から池田選手へ交代。その頃からドライタイヤを装着するマシンが出始めますが、110号車は浅溝ウエットタイヤのままコースへ戻ります。これは明日以降の予選・決勝に備えて空力パーツのテストを行ったためであります。このセッションでトップタイムをマークしたのは、最終盤にタイムアップを果たしたNo.88 triple a ガイヤルドRG-3で1分44秒999、次いでNo.26ユンケルパワー タイサン ポルシェが1分45秒091、No.19ウェッズスポーツIS350が1分45秒417というトップ3になりました。110号車は1分52秒891がベストタイムとなりますが、上位がマークしたタイムはすべてスリックタイヤによるものとなります。

11月7日(金) 練習走行2回目

午前のセッションが終わる頃から天候は急速に回復し、12時頃には青空が広がったこの日の富士スピードウェイ。路面もほぼドライコンディションに変わり、予定より10分遅れの14時10分から練習走行2回目のセッションがスタートしました。110号車は決勝で使用するブレーキローターの焼入れを行うため午前で使用したレインタイヤを装着しコースイン、計測3周でピットインしスリックタイヤへ交換します。今回は2種類のタイヤが持ち込まれており、テストを含めたセットアップを開始、周回を重ね始めます。

1セット目のタイヤで計測2周目に1分45秒877をマーク。7番手のポジションとなります。トップは午前に引き続きNo.88 triple a ガイヤルドRG-3で1分45秒066。そして110号車は2セット目のタイヤに履き替えてコースイン。1分45秒728をマークしそのまま周回を続けます。セッションは1時間が経過し、大きなクラッシュなどもないまま進んでいきますが15時16分、No.9ニッソーサービスC6がオイルを撒いて2コーナーでストップしたため、マシン回収とオイルの処理のためセッションは赤旗中断となります。そして15時35分に再開しGT300クラスの専有走行帯を迎えたところで3セット目のタイヤを投入、予選の最終セットアップを行います。

その時点でトップはNo.26ユンケルパワー タイサン ポルシェで1分44秒097、2番手にNo.16 CHUGAI UEMATSU 350Rが飛び込んできます。そして3番手にNo.88 triple a ガイヤルドRG-3となりますが終了間際にNo.88ガイヤルドがトップタイムをマーク。ユンケルパワー タイサン ポルシェが2番手、No.7 ORC雨宮SGC-7が3番手、No.33 HANKOOK PORSCHEが4番手、No.19ウェッズスポーツIS350が5番手となります。結局110号車は1分44秒863となり8番手のタイムでこのセッションを終えました。

11月8日(土) 公式予選1回目

この日の富士スピードウェイは朝から雨模様となり、気温も14度と上がらず路面状況もコース全体がヘビーウエットとなります。 コースオープンよりウエット宣言が出されており、10時10分からGT300クラスの専有で予選1回目のアタックが始まります。アタックドライバーは光貞選手。低い路面温度に加え、なかなか温まらないウエットタイヤですが徐々にタイムを縮めていきます。計測4周目に2分00秒735をマークし10番手前後のポジションとなります。

多くのライバルが2分を切る程度のタイムで周回を重ねていく中、No.77クスコDUNLOPスバルインプレッサは、他を大きく突き放して1分55秒384でトップタイムとなります。これに追従してきたのはウエット路面で抜群の性能をみせるハンコックタイヤを装着するNo.33 HANKOOK PORSCHE。僚友のNo.27石松・FUNKY'S・HANKOOK GT3も好調で、開始10分すぎには5番手に浮上します。そして専有時間帯終了間際に光貞選手もラストアックをかけます。セクター1・2を自己ベストで通過しタイムを縮めますがポジションアップならず、17番手で専有時間を終えます。その後GT500クラスの専有時間を挟み混走セッションは池田選手がコースイン。

懸命なアタックを続け58秒台までタイムを縮めますが及ばず、19番手で予選1回目を終えました。セッション終盤No.33 HANKOOK PORSCHEとNo.77クスコDUNLOPスバルインプレッサは激しいトップタイム争いを演じ、結局HANKOOK PORSCHEが1分52秒台という驚異的なタイムで制し、スーパーラップに駒を進めることになりました。このタイムにはドライバーとエンジニアもお手上げ状態。明日の決勝日は天候回復を祈りましょう。

11月8日(土) 公式予選2回目

14時45分からスタートした予選2回目。相変わらず路面はウエット状態であるものの、予選1回目に比べ路面の雨量は少なくなっている模様です。明日の決勝も天気は下り坂という予報となっているため大きなセット変更をせず、光貞選手が9周程周回し1分55秒938で13番手のタイムをマークしこのセッションを終えました。予選順位は、No.170外車の外国屋&LMPポルシェの高見沢選手が基準タイムをクリア出来なかったため一つ繰り上がり、明日の決勝グリッドは18番手からのスタートとなります。

公式予選正式結果

GT500
1 No.17 REAL NSX(金石勝智/金石年弘組) 1分42秒661
☆スーパーラップ
2 No.24 WOODONE ADVAN Clarion GT-R(J.P.オリベイラ/荒 聖治組) 1分42秒883
☆スーパーラップ
3 No.1 ARTA NSX(R.ファーマン/伊沢拓也組) 1分42秒932
☆スーパーラップ
GT300
1 No.77 クスコDUNLOP スバルインプレッサ(山野哲也/C.バンダム) 1分51秒925
☆スーパーラップ
2 No.33 HANKOOK PORSCHE(木下みつひろ/影山正美) 1分52秒129
☆スーパーラップ
3 No.19 ウエッズスポーツIS350(織戸 学/阿部 翼) 1分53秒250
☆スーパーラップ
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18 No.110 KUMHO BOXSTER-GT 1分58秒181

11月9日(日)フリー走行

スーパーGT第9戦富士は決勝日を迎え、午前8時35分からフリー走行が始まります。天候は曇り。非常に肌寒い中で30分間の走行がスタート。路面状況は昨日からの雨が残り、ところどころ水たまりが残っている箇所があります。110号車はスリックタイヤを履き光貞選手がコースイン、フルタンクでの決勝セットを確認します。計測6周でピットイン、ルーティンワークの練習をしつつ池田選手に交代、セッション終了まで周回を続けます。トップタイムはNo.4 EBBRO UEMATSU 320R、No.62 WILLCOM ADVAN VEMAC 408Rが続き、No.88 triple a ガイヤルドRG-3が3番手という結果。110号車は9番手でのタイムとなりました。

11月9日(日)決勝

スタート進行が始まる13時5分、ウォームアップ走行開始前後から小雨がパラつきはじめます。ウォームアップ走行が終了し全車がグリッドに並ぶ頃になると、少し雨脚が強まり路面はライトグレイからダークグレイへすっかり雨色状態となります。
路面は濡れてはいるが、水が浮くほどではないという難しいコンディションとタイヤ選択。しかし、フォーメーション開始10分前になると雨はポツポツ程度となり、このコンディションでレースが進めば間違いなくスリックタイヤが有利となるでしょう。

GT500クラスを含め7割以上のマシンがスリックタイヤを装着している模様です。110号車のスタートドライバーは光貞選手となりますが、ここはスリックタイヤを選択し、メカニック達はグリッドを離れます。今回は天候を考慮しフォーメーションラップが2周行われます。

迎えたオープニングラップ、GT500クラスは接触もなく1・2コーナーを駆け抜けていきますが、GT300クラスはNo.46 MOLAレオパレス ZがNo.88 triple a ガイヤルドRG-3と接触しコカコーラコーナーでスピン。さらに、ダンロップコーナーでNo.81ダイシンADVAN Zがコースオフするがエスケープロードを大きくショートカットし戦列に復帰。ポールスタートのNo.77クスコインプレッサでしたが2番手につけていたNo.33 HANKOOK PORSCHEがオープニングラップを制しトップで帰ってきます。

110号車は15番手にポジションアップとなります。その後、スリックタイヤ選択組のペースがまさり、ウエットタイヤを装着したHANKOOK PORSCHEやプリヴェKENZOアセット・紫電はピットインしスリックに交換、大きく順位を落としてしまいます。これでトップは、No.19ウェッズスポーツIS350。これにNo.26ユンケルパワー タイサン ポルシェが追いつき、序盤は2台のトップ争いでレースが展開されます。110号車は3周目に11番手、4周目に7番手まで順位を上げトップから約10秒のビハインドで快調に周回を重ねていきます。

6周目には6位までポジションアップとなりますが、前を行くNo.118 4CARAT SON GT3はストレートスピードが勝り、なかなかパスすることができません。そして12周目ネッツコーナーの進入で抜きにかかりますが、インを締められてしまい、接触を避けたため痛恨のスピンを喫してしまいます。マシンは縁石にスタックしてしまいコースに復帰するまで時間を要してしまいます。

その後コースには復帰できたものの最後尾近くまで順位を下げ、周回遅れの23番手となってしまいます。ベテランの光貞選手ですがその後はラップタイムも安定せず、22周を終えたところでピットイン、池田選手に後半スティントを託します。前戦でミスが多かったピット作業はスタッフの努力でこれまでにないタイムで池田選手をコースへ復帰させます。しかし、その頃から小康状態だった雨が再び強くなり、スリックタイヤでの走行が難しいコンディションとなってきます。池田選手もなんとかコースに留まりますが、28周目にたまらずピットイン、タイヤをレインに交換し再スタートとなります。110号車は、全車がピットストップを終えた時点で20番手のポジションとなります。

レースはその後、No.19ウェッ ズスポーツIS350からトップを奪ったNo.26ユンケルパワー タイサン ポルシェがレースをリード。さらにNo.62 WILLCOM ADVAN VEMAC 408Rも2番手に上がってきます。そしてさらに雨が強くなると中段グループまで沈んでいたNo.77クスコDUNLOPスバルインプレッサが猛烈な勢いで後方から追い上げます。そして52周目にはNo.31 DOUBLEHEAD avex apr MR-Sをパスし表彰台圏内へ。そしてNo.26ユンケルパワー タイサン ポルシェが優勝、No.62 WILLCOM ADVAN VEMAC 408Rが2位、No.77クスコDUNLOPスバルインプレッサが3位という結果でチェッカーを受けました。110号車池田選手は、難しいレインコンディションの中、マッチングの悪かったレインタイヤで最後までコースに留まり、トップから4周遅れの20位でゴール、完走扱いとなりました。

シリーズタイトルを争うNo.46 MOLAレオパレス ZとNo.43 ARTA Garaiyaは、いずれも接触などで順位を下げていましたが、終盤にはMOLAレオパレス Zが7位に浮上。ARTA Garaiyaも9位を得るポジションとなります。このまま同ポイントなら、優勝回数でARTA Garaiyaがチャンピオンを獲得すると思われましたが、ファイナルラップで思わぬ展開が起きます。6番手を走行していたNo.81ダイシン ADVAN Zがスロー走行。この間にMOLAレオパレス Zが6位に浮上し、1ポイント差で逆転チャンピオンとなった。このチームオーダーと見られかねない結果には抗議が提出されており、審議中のため保留となっています。

スーパーGT 第9戦正式結果 ※GT300クラスのレース結果は暫定結果

GT500
1 No.12 カルソニックIMPUL GT-R(松田次生/S.フィリップ組)
2 No.38 ZENT CERUMO SC430(立川祐路/R.ライアン組)
3 No.6 ENEOS SC430(伊藤大輔/B.ビルドハイム組)
GT300
1 No.26 ユンケルパワータイサンポルシェ(谷口信輝/D.ファーンバッハー組)
2 No.62 WILLCOM ADVAN VEMAC 408R (柴原眞介/黒澤治樹組)
3 No.77 クスコDUNLOP スバルインプレッサ (山野哲也/C.バンダム組)
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20 No.110 KUMHO BOXSTER-GT


2008スーパーGT最終戦が終了しました。110号車が入賞2回でチームランキング16位。111号車が入賞1回、チームランキング19位という大変不本意な結果となりました。今期は昨シーズンで得たデータと反省を基に様々な改良を重ね、序盤は予選での速さをお見せできるところまで来ましたが、後半で失速し最終的に結果へ結び付けることができませんでした。11月15日現在、来季の体制は決まっておりませんがこの屈辱をばねに来シーズンへ活かしていく所存であります。

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